FastFitness全集

腸内細菌にやさしい食生活を実践する[Vol:24]

腸内細菌にやさしい食事を理解する

こんにちは。22時間断食(ファスティング)と筋トレで理想のカラダを手に入れた「ルカ君」です。現在33歳,男性,170cm,54kg,体脂肪率8%台をキープしています。

毎日、1日1食と1日1時間の筋トレをする生活(FastFitness)を継続しています。カラダの見た目がわかるようにYoutubeに毎日動画しています。こちらも是非参照してください。

2024.2.4 トレーニングVlog 185 Day


今回はVol:24「腸内細菌にやさしい食生活を実践する」です。

突然ですが、最近アトピーや花粉症、お腹が弱い人、アレルギー、うつ病に肥満の人が増えていると感じませんか?

これらは21世紀病と呼ばれていて、私たちによってはもう普通の事になってしまった病気達です。

これを「体質」という一言で片づけてはいけません。実際にこれらの病気が爆発的に増えたのは、ここ60年の話です。

それまではこれほどアトピー患者や肥満の人の数は多くありませんでした。実は、この原因は私たちの腸内に存在する100兆個もの微生物のバランスが悪くなっていることによって引き起こされていることが分かったのです。

私たちはこの微生物と協力することで健康的に生きていられるのです。しかし、ここ最近はこのバランスが崩れて、病気が増えているというわけです。

そこで今回はアランナ・コリン先生によって書かれた「あなたの身体は9割が細菌」から健康的な人生を送るための食生活を解説していきます。

体質改善や理想のカラダづくりに試行錯誤している方のヒントや、生活や習慣に取り入れられる情報になれば嬉しいです。

人のカラダは9割が微生物で出来ている

私たちの腸内には100兆個、重さで言うと1.5kgもの微生物や細菌が住んでいます。

ちなみに大便の中身は75%が微生物や細菌で、食物繊維のカスは17%しかありません。

私たちが生まれた時から微生物はカラダに住み着いていて、肌や腎臓、胃腸、いろんな場所で私たちを守ってくれているのです。

そんな微生物にとって、私たちのカラダは一つの惑星のようなものなのです。微生物は、なんとかこの身体を植民地として生き延びたいと考えています。

生き物は全部そうです。ハエもクジラも動物の体内には微生物が大量に住んでいて、動物は微生物と協力して生きているのです。

一つの例として「パンダ」を出します。

パンダは本来肉食でササを消化する事ができません。それでもパンダが食べて生きていけるのは、食実を消化吸収する微生物のおかげなのです。

もし、微生物が居なかったらパンダは絶滅していたでしょう。

私たち人間も同じです。

私たちの腸に微生物が居なければ、食べ物を消化吸収する事ができないし、脳の働きに不可欠なビタミンを自動で作ってくれることもありませんでした。

私たちは、意識していませんがこの身体はほとんどがこの微生物のおかげで維持できているわけです。

ちなみに、私たちの細胞1個につき、微生物たちは9個存在しています。だから私たちのカラダの9割は微生物でできていると言っても過言ではないのです。

まずは、私たちは大量の微生物と共に生きていることを理解することから始めましょう。

腸の状態が、「性格」「行動」「病気」を決める

2500年前、医学の父と呼ばれたヒポクラテス先生は、全ての病気は腸から始まると考えていました。

ヒポクラテスは腸の機能や構造については何も知りませんでした。腸に1兆個の微生物がいる事も知りませんでしたが、当時から何かを感じ取っていたようです。

そして、その直感は正しい物でした。

最新の研究で、腸内の微生物の状態が健康状態を左右するだけでなく、私たちの性格や行動、病気にまで大きく影響を及ぼしていることが分かったのです。

腸内の微生物が弱くなると、下痢をしたり、アレルギーが出たり、肥満、うつ病、脅迫性障害、自閉症といった病気にかかりやすくなります。

自閉症に関しては、1960年には2500人に一人が発症する程度の病気でした。しかし、2020年には30人に1人の子供が自閉症になっています。

過分性腸症候群もアトピーの患者数も増加し続けています。全て、腸の微生物が弱くなったことが原因なのです。

今日何を考えて、どこに行き、誰と会いたいと思うのかも、全て腸の微生物の状態が影響を与えているとこの本に書かれています。

腸の状態で、その日1日の気分が決まるのです。腸が第二の脳と呼ばれることからも分かる様に、腸と脳は深いところで繋がっているのです。

お腹が痛くて下痢だったら、誰だって不機嫌になるでしょう。逆に、お腹の調子が良いと気分や機嫌も良くなります。

好きな女の子に告白するなら、絶対にお腹の調子が良い日にした方が良いのです。

ここでは、腸の微生物の状態が病気だけでなく、考え方や行動にまで影響を与える事を理解しましょう。

抗生物質を飲んではいけない

腸の微生物の状態が悪いとアトピーや自閉症、肥満、過敏性腸症候群になることは説明した通りです。

そして、これらの病気はここ60年くらいで爆発的に増えました。その主な原因は「抗生物質」の飲みすぎとされています。

もちろん、「抗生物質」は良い物です。抗生物質のおかげで、ポリオや腸チフス、インフルエンザなどの感染症から人類は生き延びることができました。

抗生物質のおかげで平均寿命は延び、感染症で死ぬことも少なくなりました。しかし、抗生物質にもデメリットがあるのです。

それは、抗生物質によって悪い細菌だけでなく、味方の細菌まで殺菌してしまうことです。

抗生物質は私たちのカラダに住み着いている微生物たちにとっては爆弾みたいなものです。

この強力な抗生物質によって感染症は治せましたが、腸内の良い微生物も消えてしまうことで、腸内のバランスが崩れて、アトピーや自閉症、過敏性腸症候群、肥満、花粉症が出てきてしまったのです。

ちなみに、2歳になるまでに抗生物質の治療を受けた子供は、喘息やアトピー、花粉症を発症する確率がそうでない子供と比べて2倍も高くなることがわかっています。

誤解を招かないように、注釈しますが、抗生物質が100%悪いわけではありません。なにせ感染症から身を守ってくれている重要なアイテムです。

だが、みんなカンタンに抗生物質を飲み過ぎて、腸内の微生物が弱くなり、アトピーや胃腸の不調、肥満や花粉症、うつに悩まされる可能性が高くなっているのです。

無暗に消毒してはいけない

腸だけでなく、私たちのカラダには至る所に微生物がいます。皮膚にも微生物が存在しているのです。

その微生物のおかげで肌の状態が保たれています。

そのため、アルコール消毒やハンドソープで肌を殺菌し過ぎてはいけない事がわかると思います。

良い菌もいれば、悪い菌もいます。だから、むやみな殺菌は控えるようにしましょう。

ほんの少しの悪い菌のために良い菌まで殺菌されてしまっているのが現状なのです。この本では「体を洗いすぎだし、洗剤もシャンプーも石鹸も使う必要がない」と書かれています。

その代わりに、抗菌材の含まれていない優しい石鹸と温水で洗うことが推奨されています。

加工食品を食べてはいけない

抗生物質や殺菌以外で、私たちが最も気を配るべきものが「食べ物」です。

今までは、100年前と違って、食べ物のほとんどがビニール袋に入れられています。そして、添加物や合成着色料によって信じられないくらいに日持ちさせられた加工食品が溢れかえっています。

料理する暇もないくらいに忙しい人のため、ファストフードや総菜屋さんが並び、ピザ、パスタ、肉、シリアル、スナック菓子など、あらゆる食べ物が化学薬品に頼って、効率良く生産されているのです。

注意なのが、ブラジル産やタイ産などの安価な鳥肉には家畜の成長促進剤として抗生物質が使用されています。

最近では、家畜に抗生物質を使用する事を禁止するところも増えてきています。つまり、何かしらの形で私たちは抗生物質を含んだ食べ物を食べている可能性が高いのです。

それによって、腸内の微生物のバランスが崩れて、ここ60年で爆発的に過敏性腸症候群や自閉症、アトピー、アレルギーなどの病気が増えているわけなのです。

しかし、このおかげで大量の食べ物が安価に手に入っているので一長一短ある現状なのです。だが今後も、アトピーや花粉症患者はどんどん増え続けていくでしょう。

食物繊維を摂ろう

ここまでで、そんな世界で私たちはどうすれば健康でいられるのかを知りましょう。そのカギは「食物繊維を取る事」です。

充分な食物繊維を摂る事で腸内細菌に餌を影響する事が出来ます。つまり自分の腸内細菌を育てることが出来るのです。

ちなみに、1940年には1人当たり1日70gの食物繊維を摂取していました。2000年には1日にたったの27gしか食物繊維を摂らなくなってしまっているのです。

実際に、食物繊維が少ないと、肥満や2型糖尿病、心臓病、うつ病や自閉症などの、心の病を引き起こす可能性が高い事がわかっています。

弱っている腸内細菌を増やすために、一日に約70gの食物繊維を食べるようにしましょう。

注意なのは、大量に保存料と砂糖が入ったシリアルやスナックから食物繊維をとるのではなく、ナッツや玄米、ライ麦パンなどから摂る事がオススメです。

白米を玄米に変えるなど、出来る範囲からちょっとずつ食べ物を改善していきましょう。

ヨーグルトや乳製品はあまり効果がない

腸内の微生物の状態が良くなれば、前向きな性格や行動力が身について病気になりにくくなります。

そして、腸内細菌と聞くとヨーグルトやヤクルトなどの乳製品を思い浮かべる人もいると思います。

ヨーグルトは一部の人には効果があります。しかし、過度の期待はしない方がいいでしょう。実際に、過敏性腸症候群の人がヨーグルトを食べても回復できないことがほとんどです。

なぜなら、ヨーグルトに含まれる最近の数は、100億個ほどですが、腸内細菌は100兆個もあります。

それに、腸内細菌は種類も豊富なので、ヨーグルトに含まれる限られた細菌が腸内に大きな影響を与えるのは難しいのです。

更に、飲むヨーグルトやヤクルトなどの含有成分には、軒並み人口甘味料が含まれています。

こういった化学薬品が含まれている飲み物や食べ物で体調を改善しようとするのは堂々巡りになっていると思いませんか?

粉ミルクを赤ちゃんに与えてはいけない

私たちが生まれてから一番初めに口にする食べ物が、殺菌された粉ミルクです。

粉ミルクは言うまでもなく、消毒されています。すると赤ちゃんの腸内に存在する良い菌も殺菌されてしまうのです。

実際に、粉ミルクで育てられた子供は感染症や皮膚炎、喘息にかかりやすく、他のあらゆる病気の死亡リスクも母乳より粉ミルクで育てられた方が高かいデータが出ています。

ちなみに、人の脳は乳幼児期に構築されます。赤ちゃんの時の腸内の微生物の状態によって今後の性格や行動、病気にかかるリスクがほとんど決まると言っても過言ではありません。

だから、子供は出来る限り母乳で育てるべきなのです。

お子様が誕生された暁には、お母さんには母乳で子育てをしてもらった方が良いでしょう。それだけで、子供が病気にかかるリスクが大幅に下がるはずです。

まとめ

今回は人間のカラダに備わっている細菌や腸内細菌の役割や重要性から危険な物質や食事と体調不良につながるメカニズムについて説明しました。

やる気が出ない。行動力がない。お腹の調子が悪いなど様々な不調を感じている中で、このブログがキッカケでほんの少しでも食事を見直す機会になれば、ルカ君もとても嬉しいです。

今後も健康やダイエットに繋がる食事や運動、断食や小食、オートファジー効果についての解説記事をブログにまとめていきます。最後までご精読ありがとうございました。